印刷における紙とは ③

こんにちは!Blog担当者です。今回は『紙』についてのお話第三弾です。
前回は印刷用紙の種類と規格についてのお話をさせて頂きました。
印刷用紙は印刷会社の最も重要な設備である印刷機によって印刷できる紙が変わります。
それぞれの印刷会社に置かれている印刷機は様々な種類があり、その機種によって得意分野、つまり印刷できる紙のサイズ・厚さが異なります。
では、印刷できる紙のサイズや厚さにはどんなものがあるのでしょうか?
今回は印刷用紙のサイズ「判(はん)」とその厚みについてお話しさせていただきます。

紙の厚み

印刷でよく使用される、つるつるとしたコーティングの施された「コート紙」には、様々な厚みがあります。

チラシに使われるような薄いコート紙もあれば、会社案内リーフレットのような厚みのあるコート紙もあります。

 

紙の厚みは、基本的に「kg」で表記されます。

薄くて軽い紙が「kg」で表されるのは不思議に思われるかもしれません。

これは「斤量(きんりょう)」といい、

紙は1000枚単位、板紙は100枚単位の重さで「◯◯kg」という単位を使って表します。

例えば、チラシでよく使われる「コート紙73kg」であれば、

「1000枚まとめた時73kgになる厚さのコート紙」ということになります。

このように紙の厚みは重さで表されることが多く、その価格もお肉の量り売りのように重さによって決まります。

 

 

「紙1000枚の重さといっても、紙のサイズによって重さが変わってしまうのでは?」

と思った方もいるでしょう。

しかし、紙には「判(はん)」と呼ばれる規格サイズがあるため、実は決まったサイズしかないのです。

 

紙の判(はん)

紙のサイズのことを印刷会社では「判(はん)」と呼び、

「四六判(しろくはん)」「菊判(きくはん)」「B判」「A判」

といったサイズがあります。

コート紙の「四六判73kg」と「菊判50.5kg」は、それぞれ

「四六全判サイズ(1091×788mm)で1000枚まとめた時73kgになる厚さのコート紙」

「菊全判サイズ(939×636mm)で1000枚まとまった時50.5kgになる厚さのコート紙」ですが、

サイズが異なるだけで、実は厚みも紙の種類も同じものです。

 

 

坪量(つぼりょう)

「斤量」以外にも、紙の厚みを表す「坪量」というものもあります。

これは、紙1枚の1㎡当たりの重さで表します。

コート紙の「四六判 73kg」は、坪量で表すと「84.9g/㎡」となります。

つまり、「四六判 73kg」も「菊判 50.5kg」も「84.9g/㎡」も、すべて同じ厚みを表していることになります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

異なる表記をされている紙でも、実は同じ厚み・同じ種類の紙である場合もあります。

もし印刷に使用される紙の厚さ・サイズが分からない場合には、ぜひ東京オフ印刷にお気軽にお問い合わせください。

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次回は「印刷とサステナブルについてのお話」です。