ズバリ!特色印刷とは!
こんにちは!Blog担当者です!
オリジナリティがある表現物を製作したい、もっと色にこだわりたい、インパクトのある印刷物にしたい・・・そんなお悩みはありませんか?
今回は印刷の表現の幅を広げることができる、「特色印刷」についてご紹介いたします!
目次
特色印刷とは
私たちが普段目にしているチラシやポスター、名刺など通常の印刷物はCMYKの4色で印刷されるフルカラー印刷が一般的です。
しかし、様々な印刷に使用されているフルカラー印刷にも苦手な色や表現があります。
そんなときにフルカラー印刷では表現しにくい部分を支えてくれるのが「特色印刷」になります!
フルカラー印刷と特色印刷の違い
通常のフルカラー印刷では、CMYKの4色を0~100%の濃度(網点)を掛け合わせて印刷を行います。
一方、特色印刷は見本となる色を決め、先に調色機と呼ばれる機械でインクを混ぜてから印刷を行います。
調色機ではCMYKの以外にも他の色を混ぜて希望のカラーを再現しています。
10種類もの色を組み合わせて色を作ります
調色機からインクが出ている様子
インクを練っている様子
また、色見本としてDIC、PANTONEなどのカラーガイドが用いられることが一般的です。
PANTONEカラーガイド
DICカラーガイド
この色見本を用いて色を指定していただくことにより、モニター上の色と実際の印刷物の色のズレをおさえることができ、色の標準化と再現性を確保することができます。
DICカラーガイドに合わせて色を作成している様子
特色を使用した桜柄の包装紙(詳細はこちら)
メリットとデメリット
表現の幅を広げてくれる「特色印刷」ですが、デメリットも存在します。
メリット
・色の安定性がよく、再現性が高い
・金、銀、蛍光色、パステルカラーなどフルカラー印刷では表現できない色の指定が可能
鮮やかな色や薄い色など、単色が綺麗で鮮やかに発色できます。
・フルカラー印刷ではCMYKの4版が必要なところ特色印刷では1版で済むためブレが少ない
色ブレがしにくい為、色指定のコーポレートカラーやブランドカラーやベタ印刷の場合は特色印刷が向いています。
・特色のインクを使用することにより、特別な効果や質感を加えることができる
ほかの表現物との差別化や、ポスター、名刺など目立たせたい印刷物に向ています。
デメリット
・コストがかかる場合がある
特殊なインク色校正など条件によりコストがかかる場合があります。
・紙質により色が変化する場合がある
通常の印刷と同じように紙との相性も重要です。紙によって発色が異なってくるため事前に相談したり、色の校正用紙を取り寄せることでイメージと違った・・・といったことを未然に防ぐことが出来ます!まずはこちらからお気軽にご相談ください。
・写真やカラフルなグラデーションなどの印刷には向いていない
写真など色がたくさん必要な印刷物やグラデーションやぼかしといった効果の場合は特色印刷ではなくフルカラー印刷がおすすめです。
特色印刷が向いている製品事例
弊社HPにも特色印刷を使用した事例をご紹介しています!
トレーシングペーパーを使用した封筒
用紙:クラシコトレーシング 印刷:1C(白)
透け感のあるトレーシングペーパーに柄を白で印刷した洋封筒です。
中に物を入れた時に柄が浮かび上がります。(濃い色のものほどよく見えます)
1色印刷することで上品な仕上がりになりました。
糸巻き銀刷り下げ札
用紙:黒気包紙 印刷:特色1C
優しい風合いの黒の気包紙に、写真の糸巻きを加工したものを特色の銀で刷った下げ札です。
絵柄の細かい部分も綺麗に表現できます。
パン屋の洋風包装紙
用紙:ピズムマット 印刷:特色3C+ツヤニス
色の特色(緑・黄色・ネイビー)を使用したチェック柄の包装紙です。
どの方向からでも使えるデザインで、ベタとアミを混同することによって柄に濃淡を出しています。
また、印刷後にラインのエンボス加工を施しており、立体感のあるものに仕上がっています
和菓子の和風包装紙
用紙:ピズムマット 印刷:特色3C+マットニス
色の特色(ピンク・金・銀)を使用した桜柄のパターンの包装紙です。
ベタとアミを混同することによって柄に濃淡を出しています。また、印刷後に格子のエンボス加工を施しており、立体感のあるものに仕上がっています。
ひつじシール下札
用紙:表材 ミラーコートタック 裏材 ユニフェイスW 印刷:特色1C
ひつじの写真をモノクロに加工した下げ札です。
シールシートの下げ札なので、ひつじの部分を剥がして二次利用することができます。
いかがでしたでしょうか!「特色印刷」について身近に感じていただけたでしょうか?
「特色印刷」のほかにもUV厚盛、箔押し、シルク印刷、エンボス加工、フロッキー印刷、スクラッチ印刷等様々な印刷、加工が弊社では行えます!まずはお気軽にご相談ください。
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それではまた次回の記事でお会いしましょう。
次回のテーマは「紙」です